青空のインコ達~インコと飼主の日記~

セキセイインコとサザナミインコとの日常と成長記録。その他ぺット関連や飼主の雑記などなど

昔飼っていたインコが起こした最後の奇跡

どうも、けいたろうです。

 

中学生から社会人になるまでセキセイインコのコロというインコを飼っていました。

今まで飼ってきたインコの中で一番長く一緒にいたインコで強く印象に残っています。

 オスのセキセイインコで雛から挿し餌で育てました。

人にもよく慣れ、水浴びが大好きでお喋りも得意でした。

 

私のことを好きでいてくれたのか、玄関を開ける音と階段を上がる音で帰ってきたことがわかるらしく、私が帰ってくると騒ぎ始める可愛いインコでした。

不思議なことにこれが姉や父が帰ってきても騒がないので、インコ的には音で判別して誰が帰ってきたか分かっていたんでしょうね。

 

学生までは時間があったので暇さえあればいつも一緒にいたんですが、やがて社会人になり時間がなくなり、ついに転勤をしたこともあり年に数回会えるかどうかになってしまいました。

 

社会人2年目、代わりに面倒見てくれていた母から少し元気が無くなってきたと聞いていました。

この時既に10歳を超えていましたのでインコとしてはおじいちゃんの年齢ですから当然といえば当然ですね。

中々帰省出来なかったのですが、本社での会議を利用して帰ることに。

久しぶりに会うと確かに歳をとって元気が無いコロがいました。

でも顔を見ると遊んでくれと相変わらず騒いでいました。

1日遊んでやり、ケージを掃除して寝かせようとしましたが、騒いで寝ません。

これまでに寝る時に騒いだことなど無かった子なので困りました。

「久しぶりにあったので嬉しいんだな」と思い、その日は落ち着くまで側でずっと話しかけていました。

1泊して翌日も少し遊んでやり私は帰りました。また帰ってくると約束して。

でもその約束が叶うことはありませんでした、その翌日に母からコロが亡くなったと連絡がありました。

少し飛んだと思ったら力尽きて眠るように亡くなったと。

 

たぶん私が帰ったきた時には既に限界が近かったんだと思います。

それでも精一杯の元気を振り絞っていつも通りに接してくれました。

 

母曰く「お前が帰ってくるのが何となく分かって、それまで頑張ってたんだよ」と。

その日は泣いて寝れませんでした。

客観的に考えれば、私が帰ってくるのをわかる訳は無いし、分かったとしてもそれまで頑張って生きることは考えられないのかもしれません。

でも私は今でも信じています。あの子は最後に私に思い出をくれるために頑張ってくれたんだと。お陰で今でもはっきりとコロの姿を思い出すことが出来ます。

 

奇跡と呼ぶには小さいことかもしれませんが、私の中では今でも強い思い出として残っています。

 

皆さんもしばらく会っていないぺットがいれば出来る限り会ってあげてください。

 

それではまた。